商品説明
■サブタイトル/宮彫り――壮麗なる超絶技巧を訪ねて
■体裁/B5変・183頁 ■ISBN/978‐4‐8170‐5083‐0
重版出来ました!新聞書評で問い合わせ多数!
我が国の木彫刻は、「仏像彫刻」と「建築彫刻」という大きな二つの流れで育まれて来た。建築彫刻は安土・桃山時代頃から装飾豊かな建物が造られるようになり、その頂点になった建物が日光東照宮である。日光東照宮は一時、外国人建築家の偏見によって桂離宮や伊勢神宮に比較して過飾で無価値な建物と酷評されたが、現在では再評価がなされて、江戸時代の大工や彫工たちによって彫られた超絶なる技巧に関心が示されるようになった。
本書は諏訪大社で建築装飾の撮影をして以来、その魅力にとりつかれ、これまでに日本全国の約650寺社を巡って取材し撮影を続ける著者が、北海道から鹿児島までの厳選した111寺社の貴重な写真をまとめた待望の写真集。テーマ別の作品紹介も含めると約750枚に及ぶ写真を掲載。
また、建築彫刻に関する概説や随想を、籔内佐斗司(彫刻家・東京藝術大学大学院教授)、伊東龍一(熊本大学大学院教授)、林雅彦(明治大学教授)、田中三蔵(朝日新聞社記者)の各氏が執筆して、装飾彫刻に関する興味をそそる。
●主な内容
日本の木彫ふたつの流れ――籔内佐斗司/彫物の江戸時代――伊東龍一/立体化した「絵解き」の世界――林雅彦/「未知の鉱脈」を探る写真家――田中三蔵/江戸の寺社彫刻の源流/江戸期以前の寺社彫刻/宮彫り百花繚乱/さまざまな主題/寺社一覧/魅力尽きぬ彫刻群――若林純 など
●わかばやし・じゅん
1957年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中にヒマラヤ・タウラギリⅡ峰(7761m)登頂。その後、チベット・チョモランマ、アラスカ・マッキンレー、ネパール・エベレストなどに遠征。国内外の自然、建築、寺社彫刻などを主に撮影、取材、文章執筆。日本写真家協会会員。主な著作に『謎の探検家 菅野力夫』(青弓社)、『妻沼聖天山・歓喜院聖天堂――彫刻と彩色の美』(平凡社)、『別冊太陽/日本の別荘・別邸』(平凡社)などがある。
☆日本図書館協会選定図書
「寺社の装飾彫刻」特設HP ←文字をクリックしてアクセスしてください。
読者の声
●どの彫刻を見ていてもその場所にいるような感じがして、楽しく見ています。(栃木県・61歳男性)
●とにかくすばらしいの一言です。(新潟県・39歳男性)
●社殿建築に比べ彫り物はどちらかというと影が薄いように思われますが、この様に日の目を見ることで改めて彫刻のすばらしさに驚きます。(兵庫県・66歳男性)