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書籍情報

寺社の装飾彫刻 近畿編

寺社の装飾彫刻 近畿編
著者 若林純 撮影・構成・解説
販売価格 3,800円(税込4,180円)
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商品説明


■サブタイトル/京都・滋賀・三重・和歌山・大阪・奈良・兵庫
■体裁/B5変・223頁 ■ISBN/978‐4‐8170‐5089‐2

 シリーズ第5冊目。既刊の全国編、地域シリーズ・関東編上・下巻、中部編に続く今回は近畿編を刊行する。奈良・京都を中心に伝統と由緒ある寺社が集まる近畿地方。安土・桃山時代の傑作と江戸時代の傑作が共存する京都・滋賀・三重・和歌山・大阪・奈良・兵庫の100寺社の建築彫刻作品を約1000枚に及ぶ大小カラー写真で紹介する。
 この地方の特色は、奈良・平安時代からの有名な仏像や建物が多数あって、江戸時代の建築彫刻への関心が薄かったことである。しかし実際に探訪してみると、すばらしい作品が数多くあり、大隅流や立川流といった近世大工集団の仕事の基礎はすでにこの地方で造られていたような作例にそのルーツが辿れそうな場合がある。江戸幕府作事方に任命された最初の三人のうちの二人はこの地方の紀州根来出身の大工であり、彼らの建築技術と豊富な知識は次の時代の先駆けとなるものであった。
 本書では京都・西本願寺、和歌山・高野山を巻頭の口絵とし、7府県の傑作彫刻を紹介する。また、関連記事として、熊本大学大学院教授・伊東龍一氏、文化財建造物修理技術者・鳴海祥博氏、丹波柏原中井一統研究家・岸名経夫氏によるやさしい解説文を掲載するが、これも興味をそそられる。

●主な内容
 巻頭/西本願寺・高野山、京都の寺社彫刻18寺社、滋賀の寺社彫刻17寺社、三重の寺社彫刻5寺社、和歌山の寺社彫刻8寺社、大阪の寺社彫刻10寺社、奈良の寺社彫刻6寺社、兵庫の寺社彫刻34寺社、伊東龍一「様々な建築を生んできた中央の彫物棟梁とその彫物」、鳴海祥博「紀州の建築彫刻は『語る』」、岸名経夫「丹波柏原の名彫刻師 中井権次一統の足跡を訪ねて」、掲載寺社一覧、参考文献一覧など。

●わかばやし・じゅん
1957年、東京生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業。在学中にヒマラヤ・ダウラギリⅡ峰登頂。その後もネパール、チベット、アラスカなどへ遠征。以来、国内外の自然、建築、社寺彫刻などを主に撮影、企画、執筆を行う。著書には別冊太陽『日本の別荘・別邸』(平凡社・2004年)、『謎の探検家 菅野力夫』(青弓社・2010年)、『歓喜院聖天堂』(平凡社・2011年)、『寺社の装飾彫刻』(日貿出版社・2012年)、『寺社の装飾彫刻 関東編 上・下巻』(日貿出版社・2012年)などがある。日本写真家協会会員。

☆日本図書館協会選定図書