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書籍情報

押絵羽子板

押絵羽子板
著者 西山鴻月・西山和宏
販売価格 4,200円(税込4,620円)
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商品説明


■サブタイトル/江戸の技と華
■体裁/B5変・159頁 ■ISBN/978-4-8170-8096-7

押絵は江戸時代に考案された技法で、厚紙などの台紙に裂を張り、中に綿を入れて厚みを出して立体的に絵を作るというもの。一方、羽子板は古くは「胡鬼板」といい、室町時代の『看聞日記』には「正月に御所で宮様や女官たちが紅白に別れて羽根突きに興ぜられた」とある。この二つの文化が合わさって生まれたのが「押絵羽子板」。江戸文化の爛熟期である文化・文政の頃(1804〜29年)に誕生したという。羽子板の上で生き生きと躍動する歌舞伎役者の舞台姿。それは歌舞伎の隆盛と相俟って大衆に大人気を博し、暮れの歳の市「羽子板市」は、贔屓の人気役者の似顔絵羽子板を求める人で大賑わいとなった。
 本書は押絵羽子板制作70余年の第一人者、東京都名誉都民の西山鴻月氏と長男和宏氏の代表作品約100点をカラー写真で紹介し、羽子板にまつわる話や羽子板市の様子などをエッセイに綴り、押絵羽子板の制作プロセスなども紹介する待望の作品集。

●主な内容
◇歌舞伎三大名作/仮名手本忠臣蔵・義経千本桜・菅原伝授手習鑑
◇歌舞伎十八番/暫・鳴神・嫐・勧進帳・助六由縁江戸桜・鎌髭・外郎売・景清・矢の根
◇時代物/平家女護島・伽羅先代萩・一谷嫩軍記・しころ引き・菊畑・一条大蔵譚・曽我 綉侠御所染・祇園祭礼信仰記・お三輪・女暫・梶原平三誉石切・二条城の清正・本朝廿 四孝・壇浦兜軍記・地震加藤・絵本太功記
◇世話物/神明恵和合取組・弁天娘女男白波・夏祭浪花鑑・四千両小判梅葉・極付幡随長 兵衛
◇舞踊劇/京鹿子娘道成寺・三社祭・紅葉狩・黒塚・汐汲・お祭・正札付根元草摺・寿式 三番叟・廓文章・藤娘・羽根の禿・積恋雪関扉・船弁慶・浅妻船・五郎・保名・小鍛冶 ・櫓のお七・鷺娘・鏡獅子・勢獅子・連獅子
◇その他の創作/静の舞・初音・雪・雪月花・写楽・歌麿・豆羽子板・押絵小箱・押絵扇 面・宝船・裏絵
◇西山父子の職人技と羽子板市/羽子板あれこれ・「押絵羽子板」制作プロセス・浅草繁 盛記〜納めの観音羽子板市
羽子板資料館・参考文献

●にしやま・こうげつ
大正10年、浅草生まれ。昭和12年、羽子板面相師の倉田雅生氏に師事。昭和58年東京都労働奨励賞受賞。昭和63年、東京都伝統工芸士認定。平成元年、羽子板資料館開館。平成3年、墨田区登録無形文化財保持者認定。平成4年、東京都伝統工芸品産業功労賞受賞。平成7年、墨田区教育功労賞受賞。平成13年、東京都文化功労賞受賞。平成18年、東京都名誉都民顕彰。
この間、アメリカ・イギリス・フランス・中国・タイ・オーストラリアなど押絵羽子板の制作披露と作品展示を行う。また、銀座松屋・渋谷東急などで作品展を開催。
 著書に『羽子板職人の四季・風のしがらみ』がある。
●にしやま・かずひろ
昭和37年、向島生まれ。高校卒業後、押絵師の桜井秋山氏のもとへ入門。その後、父鴻月に師事して現在に至る。父と共に、フランス・アメリカ・中国などで制作披露と作品展示を行う。平成6年、東京都青年優秀技能賞受賞。平成18年、東京都伝統工芸品産業後継者知事賞受賞。平成19年、墨田区優秀技能者表彰。すみだ「マイスター」に認定される。
 
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