商品説明
■サブタイトル/彩密和紙絵
■体裁/A4変・120頁 ■ISBN/978-4-8170-8208-4
和紙絵は、日本画や洋画といった筆で描く描法に対して、筆や鉛筆を用いずに、
多彩な和紙をちぎったり切ったりして、
それを貼って表現するもので、絵画として類例のない特異性を有する芸術です。
桜の千年を越える「幹」は何枚もの和紙を貼り重ねて老樹のすごみに迫り、
桜の「花」は何色もの和紙を細かく切って丹念に貼り、これを何度も繰り返すことにより、
描画では表現しえない「風合いの美」が生まれます。
本書はその第一人者で、広く国内外にファンをもつ著者が、日本美の象徴である“桜と富士"をテーマに
90余点の作品を桜や富士を詠んだ歌や句と共にオールカラーで紹介。
英文による作品タイトル・概説も併載しました。
●目次
第1章 桜めぐり
古都に咲く
存在感を誇る一本桜
桜月夜
桜五城
桜十六景
第2章 富士を仰ぐ
信仰と芸術の源泉
おりおりの富士
第3章 和紙の美に魅せられて―初期作品を中心に
和紙絵を楽しむ
花の月五趣
春雨三題
●やぎ・てんすい
1944年、愛知県生まれ。2001年、着彩和紙を素材とする「ちぎり絵」に出会い、その日本的な美に衝撃を受ける。以後、ちぎり絵と和紙絵を徐々に変化させて新たな技法を編み出し、創意工夫の結果、独自の“彩密和紙絵”を確立した。高知県いの町にある浜田工房で手漉きされる「土佐典具帖紙」を主に使用して、桜と富士の日本をテーマに、和紙でなければ表現し得ない風合いを活かして創作した作品は日本の現代アート界で絶賛され、外国でも高い評価を受けている。
ネット書店で購入