レースドール

商品説明

■サブタイトル/繊細で優雅な磁器人形
■体裁/B5変・95頁　　■ISBN/978-4-8170-8071-4

20年ほど前、偶然に出会った。それを目にした瞬間隠せない驚きと深い感動を覚えた。反射的に、無意識に人形に触れてしまった。大変叱られた。精魂込めて作り上げられた人形だから当然だ。１年半、手ほどきをうけた。
　19世紀ヨーロッパの貴族たちによって育まれた伝統的な工芸。一見布製かと思われるが、繊細で優雅な気品が漂う磁器でできた衣装人形。石膏型から人形の体を作り、本物のレースに粘土を浸し塗り込む。高温で焼き、レースを焼失させて形だけを残す。顔のメイキャップをし、ドレスの光沢を出すなど、釉薬を掛け、何回も焼成する。
　80作品の紹介を主にして、基本技法も収載する初の市販本。著者は元ファッションデザイナーで、米国の作家に出会いこの人形制作に没頭し、20余年。普及と、制作者・愛好家の組織化にも尽力している。

●主な作品から　
◆レースドールの世界　美しき王妃、エリザベート妃、ポンパドール夫人、貴婦人、哀愁、慕情、パーティへ、語らい、父と娘、騎馬の貴婦人、嫁ぐ日、黄色い帽子、フラメンコ、花衣装、はにかみ、お散歩、など／◆制作技法　レースドールへの誘い、用具と材料、制作プロセス、ギャラリーと教室案内

●いけもと・まもる。
桑沢デザイン研究所卒業。1966年株式会社モードフランセを設立。アトリエ亜磁彩を主宰し、制作教室を開設。個展を中心に年１回新作発表。日本新工芸家連盟会員。34年松山市生まれ。旧松山商科大学卒業。

☆日本図書館協会選定図書