龍光・里燕水墨画集

商品説明

■サブタイトル/
■体裁/A4変・119頁　　■ISBN/978-4-8170-3241-6

来日して15年、龍光は桂林、漓江の山と河の雄大な風景を濃淡や滲みの表現を最大限用い図太い筆使いで描いた。10歳の時から筆に親しみ、鍛え上げられた筆力は観るものを画面に集中させる。気候と時間、季節を追い、変幻する情景の数々。奥深い神秘的な姿であり、自然と小さな人間の営みを対照的に捉えた作品は、われわれにも親しめて、理解できるものになっている。
　一方、里燕は、繊細な筆使いを併せて持ち、日本や海外の高峰などを描写した。富士山、剣岳、槍ヶ岳、北穂高、アンナプルナ南峰、ガネッシュ・ヒマールⅦ峰、チャマル、エギュ・デュ・ミディなどのそびえ立つ荘厳な姿を、雪や雲の白を効果的に配置し、縦・横の構図を使い分けて威容とした。このほか華厳の滝、秋田の赤滝や、渓谷、川などの水景も好んで作品としている。また、心の赴くままに墨を奔放に奮い立たせたような心象表出もある。
　幾種類もの画紙を用い、墨彩画を含め、夫妻が取り組んだ清らかで深みのある79点を収めた最新自選集。

●ちょう・りゅうこう。
1948年北京生まれ。中国社科院大学院美学科修士課程修了。10歳から父趙不仁に南画、書道を学ぶ。86年来日、多摩美術大学大学院日本画科、東京学芸大学大学院美術教育科留学。王羲之賞書道芸術特別優秀賞受賞。毎年数回個展。共著５点。

●り・えん。
53年北京生まれ。73年から義父趙不仁に南画、書道を学ぶ