墨絵 旅のスケッチ

商品説明

■サブタイトル/鉛筆１本、筆１本で楽しむ
■体裁/B5変・111頁　　■ISBN/978-4-8170-3162-4

「墨絵」を広くモノクローム（白黒）の絵画ととらえていて、墨ばかりでなく、水彩絵具の黒なども使っている。野外スケッチの場合は固形水彩絵具が便利だ。こういう姿勢でいる著者ならではの現代感覚あふれる作例が楽しい。
　鉛筆で線描して墨や黒で明暗をつける。手軽なスケッチは、旅先での思い出を画帳に留めるのに最適。日本アルプスの山々や心やすらぐ田園風景、歴史を感じさせる古寺のたたずまい、陽光あふれる湘南の海辺など、忘れられない景色との出会いが変化に富んだ線描とモノトーンの濃淡で表現される。これから墨絵スケッチを始めたいという人のためには描法解説頁を設け、随所で描き方のポイントを紹介した。
　画業50年、遠・中・近景をきちっと押さえた構図、ちょっと見方を変えた独自のおもしろい構図づくりは応用できる。諸活動を綴った文や、紀行文も含蓄があり、作品もさわやかな空気がピンと張っていて気持ちがよい。
　
●主な内容　
１●信州の旅　信州の塔　墨絵スケッチを描く／墨絵スケッチの道具▲制作プロセス１　妙福寺冬景／同２　三輪の土蔵 ２●東北の旅　３●横浜・湘南風景　４●鎌倉の古寺をたどる ５●折々の旅　旅先からのハガキ絵
●墨絵スケッチ・ワンポイント▲明暗について考える、５段階の墨色の濃さで描いてみよう▲目に見える風景をアレンジして描く▲「白」を使って描く
　
●ばん・こうじん。
1930年静岡県生まれ。雪山、雪原など、雪をテーマにした作品が多い。朝日カルチャーセンター新宿・横浜各講師。初心者のための墨絵とデッサン教室「自然塾」（東京）および「風の塾」（長野）主宰。日本山岳会会員。