はじめての長条幅

商品説明

■サブタイトル/ステップアップ書法
■体裁/A4変・111頁　■ISBN/978-4-8170-4068-8

「ステップアップ書法」シリーズは、ある程度の書の基本ができている初・中級者がワンランク上の書を目指すための技法書です。これまでに必ずしも十全に掘り下げられなかった実践的なテーマを取り上げ、書表現の幅を広げ、技法を磨き上げることを目的とします。このシリーズの第１弾では、「長条幅」を取り上げます。長条幅は展覧会サイズとして最も一般的な表現の場ですが、その紙面は、半切・全紙とは桁違いに大きく、ほとんどの人は、その大きさに圧倒され、途方にくれてしまいます。にもかかわらず、長条幅制作のための技法書はかつてありませんでした。本書は、長条幅制作のための唯一の技法書として、大きさのイメージの方法から実際に書くにあたってのポイント、効果的な表現法に至るまで、長条幅作品制作のエッセンスを網羅し、多彩な作品展開のアイディアをご紹介します。

●目次　
第１章　長条幅とは？
長条幅とはどのような紙面か／長条幅の主なサイズ比較／長条幅制作に必要な用具／長条幅作品に使う筆／姿勢・腕法のポイント

第２章　長条幅作品に挑戦
半切と長条幅の違い／小作品と大作の違いと共通点／作品制作の流れとポイント／筆の特性を生かした長条幅表現／墨の濃淡と紙の調和

第３章　さまざまな長条幅作品を書く
長条幅の作品演出法／書体の特徴を生かした長条幅の表現
配字と表現１　長条幅少字数書／配字と表現２　長条幅一行書／配字と表現３　長条幅二行書／配字と表現４　長条幅三行書／配字と表現５　長条幅四行書以上／配字と表現６　横長多字数の長条幅／配字と表現７　長条幅の詩文書／作品の仕上げ　落款のポイント　

第４章　長条幅の表現を磨く
二尺六尺サイズの紙面を生かす／三尺六尺サイズの紙面を生かす／二尺八尺サイズの紙面を生かす／三尺八尺サイズの紙面を生かす／さまざまなサイズの大紙面を生かす／長条幅表現の展開

付章　長条幅の豆知識
公募展出品のために／落款便覧／長条幅表現の歴史／ワンランク上の長条幅作品を目指して


●きとう・ぼくしゅん
1941年東京都生まれ。伊藤峻嶺に師事。現在、毎日書道会総務（審査会員）、日本書道美術院常務理事、日本詩文書協会常任理事、墨渚会を主宰。