【新装版】　山岳讃歌

商品説明

■サブタイトル/打矢悳水墨画集　■体裁/Ａ４変・１０３頁
■ISBN/978-4-8170-3901-9

　山と川と海のある町・羽後本荘に生まれ、四季折々の自然に恵まれて５４年の歳月が流れた。少年の頃は、絵の具を持ってよく近くの海に出かけては無心に夕日を描いた。２０歳の頃は、自作のヨットで一日中日本海を帆走したり油絵を描いていた。しかし、初めて見た水墨画に感動したのがきっかけとなり、ひたすら水墨画を描き続けるようになった。題材では特に山水画に興味を持ち、近くの鳥海山をはじめ、北海道や東北、北アルプスを中心に描いてきた。
　そして、２年前にヒマラヤトレッキングのチャンスに恵まれた。高所と疲労のため、何度もリタイヤしそうになったが、白く輝く雄大な山々に励まされて無事目的を果たした。ヒマラヤをモチーフにすることは大変な試みであるが、ただひたすら私が目にした光景を水墨画に描き上げてみた。（１９９８年１０月刊・初版本「序文」より抜粋）

◆主な内容
四季鳥海＝「ブナと鳥海」「鳥海早春」「お花畑にて」「鳥海暮色」「鳥海登山道」「厳冬鳥海」「大雪山」「岩木山」「月山早春」「戸隠」「駒ケ岳」「妙高」「岩手山」「山寺」「長瀞」「小又峡」「奥入瀬」「厳冬最上川」
断崖曙光＝「谷川岳・一の倉沢」「上高地」「梓川」「白馬早春」「黒部峡谷」「飛騨山中」「乗鞍五月」「立山」「早月尾根」「穴毛谷」「北穂高岳」「涸沢」
探訪ヒマラヤ＝「モンジョにて」「クムジュンにて」「タムセルク」「クワンデ」「マッチャルモ」「アマ・ダブラム」「月光ヒマラヤ」「雲上の橋」「タウツェ」「エベレスト」「ゴーキョ」

●うちや・しん
1943年秋田県由利本荘市生まれ。1983年水墨画を始める。1987年ドイツ、パッサウ市にて文化交流。1990年中国、蘭州市にて文化交流。1996年ヒマラヤ、トレッキング・スケッチの旅。1999年ハンガリー、ブタペストにて文化交流。2002年中国、青島にて中日絵画交流大展招待、出展交流。2009年台北国際水墨画展交流。
◆受賞
全日本水墨画展（会長賞・優秀賞５回、他）、全国水墨画秀作展（外務大臣賞・大賞２回、他）、第33回秋田県芸術選奨（2007年）など。
◆著書
『山水画のすすめ』『山岳讃歌』『山河の旅』『ダイナミックに描く山水画』『水墨で描く憧れの山河』『水墨画・刷毛と筆の技』『水墨画 山河を描く』（すべて日貿出版社刊）
◆現在
悳墨友会（銀座・湘南・秋田由利本荘　各教室）主宰、日本美術家連盟会員、財団法人日本通信美術学園総合水墨画展委嘱審査員など。