素敵な水彩スケッチ

商品説明

■サブタイトル/
■体裁/A5・111頁　　■ISBN/978-4-8170-3359-8

色、形、構図ばかりにとらわれ過ぎていたら、絵を描くのがいやになってしまう。もっと自由に描いたらどうだろうか。子供のように思うまま、手が動くままに描く。癖があったほうが面白い。素朴な無邪気さが小気味よく、単純化によって余韻といおうか、余情が残る絵になる。
　感興にのって、主要な形体を強い線で描いた国内やアジアの風景と人物を題材にして、軽快なクロッキー風の作例とした。描法プロセスと、ポイントアドバイス、短いエッセーもある。しかし、風景や人物もこのように表現することができると、スケッチ集として眺めてもいい。線描には鋭さと、直線と曲線を組み合わせる面白さがあり、濁りのない色彩の微妙な濃淡や、塗り残しは美しい。
　細部をできるだけそぎ落とし、不可欠な描線を取り出して組み立てる。そういう個性が、若々しく新鮮だ。

●主な目次　
１ 日本の風景　２ アジアの風景　３ 日本とアジアの人　◆描法プロセス　浅間高原はオレのもの／ここにもアジア／何回描いても教会はいいなあ　◆ポイントアドバイス インク、線のいろいろ／下描き／彩色順序／まずは空と大地のスケッチから／緑ばっかりの風景／人を描こう　◆コラム　絵になるところ／見ると描くとは大違い／デッサン力

●かじやま・たてし　
版画家、水彩画家。アジアをテーマにした作品が多い。カンボジアで子供たちに指導。1951年埼玉県生まれ。

☆日本図書館協会選定図書