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水墨画の観方と解釈
水墨画の観方と解釈
著者
高橋 廣峰
販売価格
3,000円(税込3,300円)
購入数
商品説明
■サブタイトル/明清書畫扇面二〇〇選
■体裁/A4変・95頁 ■ISBN/978-4-8170-3412-0
前半の58頁までは、19世紀中頃から20世紀にかけて活動した中国の画家など12人の条幅を主とする画面の作品48点を取り上げた。風景が多いが、画賛の釈文と大意を示し、作品を分解して解説し た。
後半は、張大千など明清時代の文人たちの扇面書画200点を掲げた。著者が生前に研究テーマとして取り組んでいた作品の一部で、近代中国の画家の創作として貴重。
前半の作品解説は画家それぞれ2点から6点の作品を掲げた。日本にも作品が多い陳摩の1923年制作「花鳥図」(右図)では、概ね次のように述べている。
「中国の呉昌碩も斉白石も張大千も、日本の熊谷守一もこの画法を取り入れた。心がなごみ、東洋画の奥義を最大限に表現している。Aの部分は一見雑にみえるが、青墨の持っている淡い特色をうまく使い、一本の線で一気に描いている。これは下部にも連 なっている。
Dの前方の鳥と後方の鳥の羽根と眼に注目する。前方の鳥の羽根は濃く、眼は中心にやや小さく入れて、後方の鳥の羽根は薄く、左右に描き、立体感を出し、また眼も前方の鳥よりやや大きく入れ対照をなしている。一級品だ」
58頁までは、「季刊水墨画」に83年から89年まで連載の「水墨画の観方・解釈の仕方」を再構成したもの。
●主な目次
何維樸/蒲華/趙士鴻/呉慶雲/胡佩衡/陳摩/趙 時棡/呉徴/胡振/樊少雲/銭?/馮超然
■明清書畫扇面二〇〇選
●たかはし・こうほう
大東文化大学、台湾・中国文化学院大学卒業。文学博士。書画篆刻研究日本書人会・日本水墨画会会長。台湾・中国などとの書画交流、教育研究に尽くした。中国・国立南京大学、国立蘇州大学書画芸術兼職教授。日展入選。北京師範大学、西冷印社などに作品収蔵。1947年岐阜県生まれ。2000年中国・南京で客死。
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