商品説明

■サブタイトル/画文集
■体裁/A5・95頁　　■ISBN/978-4-8170-3441-0

カボチャは固い皮だが、身が入っていて、煮るとホクホクと美味しそう。このカボチャは、庭に生ゴミを埋めたら、いつの間にか芽を出して、ぐんぐん大きくなって地面をはっていた。カボチャが問いかけるように「中身のしっかり詰まった生き方してるかい」と書き添えた。
いわしの丸干しは、これを見た魚の専門家が「油がのってうまそうだなぁ。ジュージューって音がしそうですよ」といって、著者を喜ばせた。

花や野菜、果物、魚などを、じっくりと睨めっこをしながら無心になって克明に繊細に力強く写す。
これら33点の作品に、人々との出会いと、日々の暮らしの中での短い文を書き添えた。今日の一日を無事に過ごせる幸せに感謝し、感動の心を失わず、母から教わった謙虚さを忘れない。一人では何も出来ない。家族や周りの人たちに支えられ、絵を描いての15年がある。
2004年の中越地震には、夫が医療班の一員として新潟県川口町に行った。11月、新聞に小千谷市の星野洋子さんの記事が載った。主人を亡くし一人でたい焼き屋を切り盛りしていたのだが、大地震に遭い廃業しようと思っていたところ沢山の人から力をもらい、店を再開したという心暖まる記事だった。星野さんに大きな筆文字の励ましの手紙を送った。二日後に「みんなで泣きました。店に貼りました」と電話があった。予想外の支援もあり大繁盛という。後日、表具師の申し出があり、立派に額装されたこともわかった。
作品33点に、生きる希望と勇気を与える筆書きの言葉の数々も加え、明るい筆致で励ましてくれる第４画文集。

●主な目次　
<画>花、野菜・果物、魚、書、好きなもの　<文>六つのＫ「感謝」「感動」「継続」「謙虚」「健康」「家族」、雨の日には長靴、出会いの不思議、結婚27年、安西順一先生、大地震なんかに負けるな

●あさの・てるこ　
1949年房総の館山生まれ。看護婦生活10年。以後主婦専業。92年初個展、その後も幕張プリンスホテルなどで各年開催。同ホテルで 00年、01年、03年トークショー。病院や学校、公民館で講演会。画文集『かあちゃんの詩』など３点を出版。千葉県市原市在住。

読者の声

●素晴らしい画文集に出合ったことに先ず感謝です。元気と希望の湧いてくる画文集。生きた絵に、魂の叫びのエッセイに、何回読ませて頂いても新鮮で、いつも感動を与えて頂いています。本当に良き本の出合い本当にありがとうございました。（静岡県・69歳女性）